ubuntu14.04+ifortの環境に、MPICH3をインストール(前編)
現在、2台のそこそこ動く計算機と、1台のとりあえず動く計算機環境があります。それぞれの計算機は、サーバを介してNFS、NISで管理しています。それぞれ4コアの2CPUですので、MPICH3を入れてみます。いまインストール中なので、そのメモ。
まずファイルは、公式サイト(http://www.mpich.org/downloads/)から最新版(mpich-3.1.2)を拾ってきました。NFSでつながっているので、「マウントされとる場所で展開してインストールすれば、1回で済むがね。(名古屋弁)」と思い、そのまま実行しましたが、書き込み権限がないとかエラーで停止してしまう。rootなのに・・・と思い、色々調べようとしましたが、よくわかりませんでした。たぶんNFSの関係で再起動とかすればいいと思うのですが、1週間ほど計算を回しっ放しで、さらに3〜4日かかる予定なので、あきらめてそれぞれのマシンにインストールすることにしました。
以下のような感じです。
インストール場所:/opt/mpich3 ファイルの場所:/opt/mpich-3.1.2.tar.gz fortran:ifort
本来あまりよろしくないですが、初めからrootになってインストールしました。まずインストールフォルダの作成とファイルの展開
$ su # cd /opt/ # mkdir mpich3 # tar zxvf mpich-3.1.2.tar.gz
ここで「$」は、一般ユーザでのコマンド入力、「#」はrootでのコマンド入力を表しています。過去の記事も、そのような書き方に変えたほうが良いと思いますが、めんどくさいのでやってません。変えました。
展開後、展開したフォルダに移動して、configureとかmakeとかします。別の端末を開いて、READMEを見ながら進めると、わかりやすいです。
# cd mpich-3.1.2 # less README
すると、英語で色々書いてありますが、とりあえずシェルの違いで入力するコマンドが異なるようです。
# echo $SHELL
/bin/bash
と打つと、自分のシェルがわかります。私の環境はbashだったので、上のような返答がありました。そのため、READMEのbashに該当するコマンドを、自分の環境に合わせて入力していきます。
# ./configure --prefix=/opt/mpich3 2>&1 | tee c.txt
いろいろ出てきますが、ifortは勝手に認識、選択してくれるみたいです。その後、
# make 2>&1 | tee m.txt
さらにインストール
# make install 2>&1 | tee mi.txt
です。あとは、パスを通して確認するだけです。全てのユーザに設定が反映されて欲しいので、/etc/bash.bashrcファイルの最後に、以下のような内容を追加しました。
######## # 2014.9.12 # Added by ohzeki # PATH=/opt/mpich3/bin:$PATH ; export PATH
ここで一度ログアウトして、再度ログインすると、上記の設定が読み込まれるはずです。確認のため、
$ which mpicc
/opt/mpich3/bin/mpicc
となり、パスが通っていることがわかります。(後編へ続く)